今年のWBC出場で、私たちに改めて存在感の大きさを示してくれたダルビッシュ有投手!
今回は、ダルビッシュの輝かしい成績をご紹介しながら、彼の活躍の裏側にある支えや原動力についてお伝えします。
最後まで、動画をお楽しみください。
驚異的な成績で分かるダルビッシュの凄さ!!
2023年、ダルビッシュはサンディエゴ・パドレスと6年1億800万ドル(約142億5600万円)で再契約に合意しました。
今年8月に37歳を迎えるダルビッシュの6年契約は、42歳までプレーが保証される超異例の契約です。
大型契約を勝ち取ったダルビッシュの今までの輝かしい成績を振り返っていきましょう!
まずは、NPBの日本ハムファイターズ時代。
ファイターズに7年間在籍していたダルビッシュは、凄い記録を残しています。
その記録とは、入団3年目の2007年シーズンからメジャーに行くまで、5年連続で防御率1点台の成績を残しました。
この記録は、通算400勝投手の金田正一氏や日本シリーズで4連投4連勝の快投を見せた稲尾和久氏も挑戦しましたが、4年連続で止まり、5年連続は達成できませんでした。
唯一ダルビッシュだけが、防御率1点台を残した凄い記録です!
また、2012年メジャーに渡ってから、いくつもの驚異的な記録を作っていきます。
メジャー最初のチーム、テキサス・レンジャーズに所属していたダルビッシュは、メジャー2年目のシーズンに初タイトルとなる最多奪三振を獲得!
この記録は日本投手として、日本人メジャーリーガーのパイオニア的存在である野茂英雄氏以来2人目の快挙でした!
次に、2017年途中から在籍したロサンゼルス・ドジャースでは、ロッキーズ戦でメジャー史上最速となる1000奪三振を記録!
さらには、シカゴ・カブス時代の2020年には、日本人史上初となる最多勝を獲得。その際には、サイ・ヤング賞候補としても名前が挙がりました。
まだまだダルビッシュの輝かしい成績は続きます!!
2022年のパドレスでは、日米通算奪3000三振を達成!この記録も日本人投手としては野茂に次いで、2人目の快挙です。
その他、ダルビッシュはメジャー日本人投手の通算勝利1000勝目をマークしています。
1964年に村上雅則投手が日本人として初勝利してから積み上げてきた節目をダルビッシュが飾りました。
現在、ダルビッシュは日米通算200勝まであと12勝に迫っています。
今シーズンの大記録達成が十分に期待できますね!
WBC出場へのダルビッシュの想いとは!?
ダルビッシュは今年、2009年以来となるWBCの日本代表選手として出場。
当初の彼はWBC出場に対して消極的でしたが、侍ジャパンの栗山英樹監督が渡米して直談判します。
それにはダルビッシュも、
「色々な話をしていただきました。遠いアメリカまで足を運んでいただいて感謝しかありません」
と、最後には栗山監督の想いに応える形になりました。
しかし、ダルビッシュがWBC出場に踏み切った理由は他にもありました。
それは、日本の野球界に対する強い想いです!
以前のインタビューでも「少子化もありますが、やっぱり野球少年が明らかに減っている」と、ダルビッシュは野球人口低下を危惧していました。
将来の野球界発展のために恩返しをしたいと言う気持ちが、ダルビッシュをWBC出場へと導いたのでしょう。
また、日本球界への恩返しにつながる行動は今回のWBC前の日本代表合宿でも見られました。
MLB選手として一足早く代表合宿に参加したダルビッシュは、いつも若手選手と混じりながら惜しみ無く球種や投球術など、アドバイスを送っています。
若手選手とのコミュニケーションについて、ダルビッシュはこう語っています。
「個々が孤立すると実力があってもうまくいかないこともある。逆にうまくいくときもあるので、何が正解かは難しいですけど」
とした上で、
「今の日本にはこういうのが必要だと僕は思っています!」
と、常に日本の野球界全体を考えて行動している姿を見せてくれています。
ダルビッシュの支えや原動力とは!?
NPB・MLB共に凄い成績を残し続けている活躍の裏側には、強い支えや原動力がありました。
ダルビッシュの強い支えや原動力の存在で一番先に挙げられるのは、妻である聖子さんです!
聖子さんとは、レンジャース時代の2015年に同棲して翌16年に結婚し、子宝にも恵まれます。
順風満帆にも見えそうなダルビッシュと聖子さんの生活ですが、決してそうではありませんでした!
二人が一緒に住み始めた矢先の2015年に、ダルビッシュは右肘の靭帯を損傷します。
トミー・ジョン手術で初めて右腕にメスを入れた後、約1年間のリハビリ生活を送ります。
この聖子さんと一緒に過ごした手術とリハビリ期間が、後にダルビッシュを大きく変えた原動力になりました。
このリハビリ期間について、ダルビッシュはこう振り返っています。
「自分にとってプラスになっている。この1年がなかったら(後の野球人生が)どうなっているのかなという1年になった」
と、野球が出来ずに怪我で苦しんだリハビリ期間を乗り越えたことが、ダルビッシュにとってプラスに働いていたのです。
手術して1年経った夜に聖子さんから
「1年よく頑張ったね」とねぎらわれたダルビッシュは、
「頑張ったつもりもないが、家族がいてくれたから、苦しくなかったというのもある」
と聖子さんの支えに深く感謝しています。
また、この手術には他にも大きな意味がありました。その大きな意味が、ダルビッシュの原動力の一つかも知れません。
その原動力とは、日本球界に対する強い想いです!
ダルビッシュが、2015年のトミー・ジョン手術を受ける前にこう話しています。
「これは”ダルビッシュ有の始まり”か”ダルビッシュ有の終わり”かはまだ判別がつきません。ただ愛する”野球界の発展”に繋がる事は確実だと考えています」
今から手術を受ける不安を一切感じさせることはなく、野球界のことを考えて発言できる姿がありました。
さらに、この発言にはこのような背景がありました。
「今まで、日本人でトミー・ジョン手術をして、あまり良い感じがない。みんな(元の状態に戻るのに)3年ぐらいかかってしまっている。そうじゃないんだ、意外と1年目からちゃんとした球を投げられるんだという…」
これからトミー・ジョン手術を受ける日本人選手に対して、自らが先駆者となり身を持って成功への道を示していく覚悟が手術にありました。
ダルビッシュの信念と伝えたいメッセージとは!?
今のダルビッシュの活躍の支えや原動力を紹介してきましたが、彼には以前から強い信念がありました。
20歳のダルビッシュは、こう呟いています。
「どんなことにしろ、1回はとことんやっておかないと捨てる判断はできない」
これは、1度きりの人生だからこそやってみないとわからない、だからこそ踏み出す勇気と覚悟が必要だと教えてくれています。
また、練習についても強い信念があります。
「納得がいかない練習だけはしたくない」「練習は嘘つかないって言葉があるけど、考えてやらないと普通に嘘つくよ」
ただがむしゃらにやる練習ではなく、行動に意味を持ってやり抜く姿勢の大切さを伝えています。
ダルビッシュの座右の銘は、信念を貫くという意味がある「keep the faith」です。
ダルビッシュは信念を大切に行動に意味を持って行うことが、最終的に良い結果として自分に返ってくるということを私たちに教えてくれているのかも知れません。
また、ダルビッシュの信念は、自分だけに向けられたものではなく日本野球界への貢献の姿勢が、たくさんの人を惹き付ける魅力につながるのではないかと強く感じます!
最後に、ダルビッシュは怪我や不調で感じたことをこう話しています。
「全てがうまくいくに越した事はないけど、そんな人間は今までいなかったと思う。 という事は誰にでも悪い時はあるということ。そういう時の自分への約束は「投げ出したり、諦めたりしないこと」
人生苦しんでいる時こそ、人生を学んでいる時であることも伝えてくれています!
今回のWBCで日本野球界にさらなる新しい風を吹き込んでくれたダルビッシュ。
日米通算200勝の大記録達成とともに、これからのダルビッシュの発信力や活躍に注目していきましょう!
いかがだったでしょうか?
また、よろしければ皆様が知っているダルビッシュの他の一面についても教えてください。
それでは、また次回の動画でお会いしましょう!
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